「Google Home」「Amazon Echo」「Clova WAVE」結局みんなどれ買うの?
世はAIスピーカー戦国時代。
世界最強検索エンジン会社、世界最強EC&データサービス会社、日本らへん最強コミュニケーションツール会社がこぞって、CMを一気に垂れ流し始めた。
こういう目新しいデバイスが出ると、すぐにワクワクしてしまう私にとっては、久しぶりに心が踊る事象だ。
AIスピーカーを簡単に説明すると、普通のスピーカーには音を出す装置しかついてないのに対して、AIスピーカーにはマイクがついており、人の声を認識できる。さらにそのスピーカー内に、それぞれの会社のアシスタントAI的なものが入っているから、こちらの要望に応えてくれるのだ。
例えると、下記のように声をかけるだけで、こっちの要望に応えてくれる。
「OKグーグル、明日の天気を教えて」
「アレクサ、UBERを呼んで」
「クローバ、テレビをつけて」
とまあ、いずれの会社もさぞ「とんでもない製品ができました」「これであなたの生活がこんなにスタイリッシュに」と言わんばかりに、おしゃれなCMを作っている。
一応、見たことがない人のために、今週日本で発売予定のアマゾンエコーのCMを貼っておく。
Amazon Echo、Echo Plus、Echo Dot 招待制での販売開始
私も、このようなおしゃれなCMを見たときは、「おー、すごい!しかもどのデバイスも1万ちょい!絶対どれか買おう」と思った。
そう思って、この”画期的な”デバイスの特徴をググりまくった結果・・・
「あれっ・・・これいらなくね・・」
となってしまった。
普段から、スマホを肌身離さず持っている私にとって、どの機能もスマホで一瞬でできるようるものばかりだったのだ。しかも、音声入力も普段しないから、どうしても声を出すよりかは、指を動かす方が早いと思ってしまう。
「う〜ん、これは一瞬だけ流行って、結局誰も使わないだろう・・」
いや、ちょっと待て、かつてiPhone3Gが出たとき、2チャンネルの創始者のひろゆき氏が「こんなの流行るわけないよ、だって指紋で汚くなるじゃん」と言っていたことを今でもたまに言われているように、「タノウエとかいうやつ、AIスピーカー流行らねーって言ってたよ。クスクス・・」という事態は何としても避けなくてはならない。
百聞は一見に如かず、百見は一行に如かず。
ということで、上記の3つのうちの1つを買うことにした。
それはAmazonが出している、「Amazon Echo」だ。
なぜ、私がこのような結末を出したか、これから説明していく。
⒈レスポンス速度
「普段怒ったりしますか?」と聞かれたら、私は必ず「スマホやPCの反応スピードが遅いと、普段温厚な私もブチ切れたくなる」と答えている。
基本的に、AIスピーカーでできることは、スマホで全部できることばかりである。
なので、スマホより早い、もしくは同等くらいのレスポンス速度でないと、私にとっては、途轍もないストレスであることが、容易に想像できる。
この反応速度を比べた動画があるので、それを貼っておく。
アマゾンエコーはあらたなる購買形式に成り得るか?使用感と将来性をレポート!
動画を見るのが面倒くさい人のために、内容を説明すると、3機種に「いま何時?」という質問に対する反応速度を計っている。(アマゾンエコーに関しては、まだ日本での実機レビューがないので、アメリカ版のレビュー動画を一緒に貼っている。)
結果は下記の通り、
- グーグルホーム 1.8〜1.9秒
- クローバ 2.9〜3.0秒
- アマゾンエコー 1.5〜1.6秒
この時点で、クローバの選択肢は消えた(クローバの赤外線機能はちょっと惜しい。)
人は、デバイスの反応が3秒ないだけでストレスを感じるそうなので、クローバの反応速度に関しては、まだ課題がありそうだ。
グーグルホームとエコーに関しては、若干の差はあるが、どちらも2秒以下なので、とりあえず問題はなし。
⒉どれを家に置きたいか(デザイン性)
家に置くものだから、デザインにはこだわりたいもの。(家ごちゃごちゃしてるくせに、どの口が言っているんだ)
ここで改めて、3つのスピーカーのデザインを並べてみよう。
こればっかりは、個人の好みになってしまうが、グーグルホームの寸胴な感じ(少し消臭剤みたいに見えるw)が、あまり好きじゃない。エコーと、クローバに関しては、どちらもデザイン的には好きだ。
またエコーとクローバに関しては、呼びかけたときに、それぞれ筒の上側と下側が光るため、「今声を聞こうとしています」ということがわかる。
グーグルホームは、特に光ったりはせず、斜めに切られた部分に4つの色のドットが現れるといった具合だ。
これらから、デザイン性では、下記のような評価にした。
- グーグルホーム(△)
- アマゾンエコー(◎)
- クローバ(◎)
⒊特別に何ができるか? (機能性)
AIスピーカーは基本的な性能は同じである。
- 天気確認
- タイマーセット
- 音楽を流す
- ニュースを聞く
- 家の家電製品をコントロールする など
それでは、それぞれの強みはどのようなところにあるのか。
そのデバイスだからできることを簡単にまとめてみた。
⑴グーグルホームの強み
検索エンジンが出したスマートスピーカーなだけあって、質問に対する回答の精度が高いようだ。エコーとクローバが、質問に対する回答のソースがWikipediaなのに対して、ホームは、様々なサイトから引用するので、他のデバイスでは回答が得られない質問も、ホームなら答えてくれるということがあるようだ。
また、話者認識が6人まで可能なので、家族で使っていても、それぞれの声を認識して、回答を変えてくれる。それぞれのグーグルアカウントのカレンダーでスケジュール管理をすれば、お父さんとお母さんが同じ「今日の予定は?」という質問をしても、それぞれの予定を教えてくれる。
⑵アマゾンエコーの強み
プライム会員であれば、primeビデオを声で再生することができる(Fire TVシリーズが必要)私は、プライム会員かつ、よくプライムビデオをよく観るので、声で再生できるようになるのは、嬉しい機能だ。
そして、私が一番エコーにしようと思った理由が、この拡張アプリが250以上あるという点だ。この拡張アプリのことを、「スキル」と呼ぶのだが、日本だと250以上、海外だと2万5千以上のスキルが展開されている。この点は、他のスピーカーのアプリ数をはるかに凌ぐものとなっている。詳しい内容に関しては、また改めて記事にしようと思うが、簡単に紹介すると下記のようなことができる。
これはほんの一部で、これからもどんどん追加されていくので、使うのが今から楽しみだ。
さらに、このアプリは、スマホのアプリのように個人で開発することもできるようなので、余裕があればちょっとイジってみたいと思っている。(これは、他のグーグルホーム、クローバでも可能)
⑶クローバの強み
ホームとエコーが赤外線操作するのには、他のデバイスが必要になるのだが、クローバはそれ自体に赤外線の機能がついている。なので、テレビやエアコンなどの赤外線を使って電源をON、OFFするような家電は、クローバに話しかけることで、ON、OFFができるようになる。
また、これが他のスピーカーと大きく異なる点であるが、LINEを声だけで送れて、なおかつ、きたLINEを読み上げてくれる。(クローバで全ての人に送受信できるのではなく、クローバでやりとりする人を登録する必要があるので、用途としては家族間や恋人間限定になるかと思われる)
私的には、この機能をどれだけ消費者に訴求できるかが、クローバが流行るかどうかの分かれ道になると思う。スマホユーザーにとっては、LINEはスマホで送った方が早いし、人にも聞かれることもないからスマホで完結する。だが、スマホを普段使わない高齢者に対して、その息子や娘や孫などが、簡単にLINEでコミュニケーションが取れるツールとして、クローバをプレゼントすること、また高齢者自身が買うことも想定できる。
最後に、他のスピーカーは音楽のストリーミングサービスを利用するのに、月額380円から980円程度払わなくてはならない。それに対して、クローバは買った時点で、月額980円のLINEMUSICの無料クーポンが1年分ついてくる。なので、1年間は無料で音楽ストリーミングサービスを利用できる。
まとめ
今回調べた内容をまとめると、
「お前は、アマゾンの回し者か!」
とツッコミたくなるような結果になったが、調べれば調べるほど、”今の段階では”アマゾンエコー一択なんじゃないかってくらい、一つ頭が抜けているのかなと思う。そもそも、エコーに関しては海外での最初の発売が、2014年11月。発売から、すでに3年経っている。それに対して、ホームが2016年11月、クローバが2017年10月。こういうデバイス業界は、先行者がどうしても強くなってしまうから、当然の結果だと思う。
だから、私は今回は最初に言ったように「Amazon Echo」を買う。というかもう注文のリクエストを出した。(普通には注文できなくて、買いたいです、というリクエストを送信しなくてはならない)しかも、11月17日までにリクエストを出した場合は、プライム会員なら最大で4000円OFFで買うことができる。もし買おうと思ってる人がいたら、急いで注文しよう。(やっぱり回し者みたい)
ただグーグルホームにも、クローバにもエコーにはない強みがたくさんあるので、今後AIスピーカー業界がどのような変化をしていくか、動向をウォッチしていきたいと思う。
ちなみに、私は根っからの林檎信者(iPhone、iPad、MacBook持ち)だ。どうやら、アップルも来年くらいには、AIスピーカーを出すようだ。しかも相変わらずの殿様商売で、他の会社が1.2〜1.5万円くらいで出しているのに対して、アップルは349ドル。他の倍以上だ。さすが!