ビットコインを小学生にも分かるように説明してみた

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「なんでビットコインはこんなに流行っているんだい、兄さん〜?」

「兄さんが知らないはずないだろう・・」

「じゃあ教えてよ、なんでこんなにビットコインが流行っているんだい?」

「・・・・」

「やっぱ知らないんだよ!!」

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去年から一気に価格が暴騰し、チューリップバブルを彷彿とさせる価格の伸びを見せているビットコイン

私が実際ビットコインの存在を知ったのは、かの有名なマウントゴックス事件の時で、その時は「ふーん、こんな変なやつに騙されるやついるんだな、ホジホジ」くらいに思っていた。

 

次にまた出会ったのが2014年12月、堀江貴文の著書「マネーと国家と僕らの未来」でめちゃくちゃ推されていたときだ。生粋の堀江マニアな私は急いでビットコインについて調べた。何かどうやら電子マネーなんだけど、普通のお金とは違って、中央管理者がいない通貨で送金手数料がめちゃくちゃ安いし、海外送金にはもってこいらしい?

 

「ふーん、よく分からんが10万円分くらい買っとこ」

 

とならなかった自分を呪ってやりたい。

当時のレートが、1ビットコイン2〜3万円くらいだったから、仮に去年の最高値1ビットコイン200万円前後のころに売り抜けていれば、儲けが1000万円以上になっていたかもしれない。

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まあ人生そういうものである。当時はかなり調べて、いずれはお金だけでなく、契約なんかもブロックチェーン上で結べるようになる「イーサリアム」も出てくると騒がれていて、何人かの知人にはすごい技術ができたと話していた。だが、あまり見向きもされなかったことから、私も徐々に興味も薄れていって、去年までほとんど忘れていた。

 

値段が1ビットコイン30万円くらいになってて、なんだこりゃ!?と思っているうちに、値動きが凄すぎて、全く入る気になれなかった。 

それが一気にこの有様である。どうか流れに乗れなかった私を嘲ってくれ。

 

と、ここまでが私のビットコインとの今までの関わり方である。

ここ最近はというと、ビットコインなどの仮想通貨の値動きよりも、純粋にその裏で動いているシステムに関して大いに興味を持つようになった。いわゆる、「ブロックチェーン」の技術である。

そもそもビットコインは、サトシナカモトという完全に日本人の名前で発表されたもの(日本人かは不明)で、そのビットコインの実現のために考え出された技術が「ブロックチェーン」だ。

 

ただこのブロックチェーン、ややこし過ぎて、理解しようと思っても10秒で放り投げてしまう。そこで今回の記事は、小学生にでも分かるように、例え話を織り交ぜながら、ブロックチェーンを説明してやろうじゃないかって企画だ。

前置きがかなり長くなったが、ここからが本題なので、まだ興味が失せてない人は、必死についてきて欲しい。

黒色の文章は、大人用。青色の文章は子供用の文章で書くので、難しい話が嫌いな人は、青色だけ読んでくれたらオッケーだ。

(※もしかしたら私の説明が間違っていることもあるかもしれないので、ブロックチェーンについてめちゃくちゃ詳しい人は、ぜひこの記事を添削して、コメントください。)

 

 

 ⒈そもそもなぜブロックチェーン技術がないとビットコインを作れないのか?

ー大人用ー

お金には、必ず中央管理者というものが存在する。というよりは、価値を担保するものが必要になってくる。たとえば、私たちにとって馴染みの深い「円」の中央管理者は日本国(日本銀行)であり、「ドル」はアメリカ合衆国FRB)が中央管理者だ。

これが、少し前になると兌換紙幣(だかんしへい)というものが流通しており、これは紙幣と金を交換できるという価値の元、流通していた。つまり金によって、紙幣の価値が担保されていた(支えられていた)のである。

今の円の担保を国がしてると言っても、イメージがつきにくいと思うので、「あなたの円は”色々なものが買える”また”他の人も円で色々なものが買える”」という価値の元、流通していると言えばわかりやすいかもしれない。

社長に「今日はたくさん働いてくれてありがとう、これが今日の給料だよ」と言って、そこらへんの石を拾って、あなたに渡してきたら、「オドレ、何考えとんじゃ・・」ってなるのは必至だろう。つまりあなたは、”色々な価値と交換できるお金”が欲しいのである。

 

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ー子供用ー

先生:「はーい、A君はお金って持ってるかなー?」

A君:「正月にもらった、お年玉で2万円くらい持ってるよー」

先生:「そっかー、じゃあその2万円と先生のこの石ころと交換してくれるかなー」

A君:「はっ?働き過ぎて頭おかしくなったんじゃないの先生」

先生:「うそうそ!なんで君は、この石ころと2万円を交換したくないって思ったの?」

A君:「(なに言ってんだこいつ)その石ころが2万円もするわけないじゃん」

先生:「そうだよね!この石ころだと何も買えないもんね」

A君:「(あとで教頭に先生が頭おかしくなりましたって言いにいこ)当たり前じゃん、そんなの小学生の僕でも分かるよ」

先生:「そうだよね。でもね先生が伝えたかったのは、つまりお金には”色々なものが買える”っていう価値がついているんだよってことなんだよ。この価値がないとお金は社会に回っていかないんだよ」

A君:「(気持ち悪い、帰ったらお母さんに報告しよ)言われてみればそうかもしれないね」

 

つまりお金が流通するには、その価値を担保する何かが必要なのだ。

ここで本題のビットコインに関してだが、ビットコインは通貨発行体(円なら日本銀行)がないお金である。つまり中央管理者がいない通貨なのだ。なので、普通なら担保も何もない通貨なのでそのままだと流通することが不可能である。さらに完全に実態のない”仮想”通貨なので、ハッキングされると改ざんされるリスクもある。そこでその価値を担保し、誰にも改ざんできないような仕組みを実装するために考えられたのが「ブロックチェーン技術」である。

 

 

ブロックチェーン技術とは

ー大人用ー

 まずこれを理解するには、言葉を2つに分ける必要がある。「ブロック」と「チェーン」だ。

ここでのブロックとは「取引台帳」のことを指す。取引台帳とは、誰かと誰かがビットコインの取引をしましたよっていう帳簿だと思ってもらえば、オッケーだ。

簡単な例を挙げると、AさんとBさんが日本にいたとして、AさんはBさんにお金を借りていて、そのお金を返そうと思っているとする。そして今回は、Aさんはそのお金をビットコインで送信しようと考えている。その場合は、Bさんのウォレットのアドレス(ウォレットとは、銀行で言えば口座のこと、アドレスは口座番号のこと)を教えてもらって、そのアドレス向けに借りてる分のビットコインを送信すれば終了になる。

この取引の裏では、システムが動いて、この取引の明細がブロックに暗号化された形で書きこまれる。

この明細のブロックが、いくつもチェーンのように連なったものがブロックチェーンと呼ばれるものである。

つまりブロックチェーンを一言で表すと、「過去からのすべての取引データを、ブロックごとに時間順序に合わせて区切った上で、それぞれのブロックを特殊チェーンによってつなげた一連の取引データのこと」だ。

さらにこのブロックチェーンは、世界の様々な人に公開されており、

https://blockchain.infoこのページで確認することができる。

つまり、中央管理者がいない代わりに、世界の人々で分散してユーザー同士で管理されているので、ブロックチェーンは分散型取引台帳とも呼ばれている。

 

 

 

 

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分かる、あなたがこんなものを読みにきたことでないことは分かっている。

ここから先は、ハッシュ値、ナンス、トランザクションデータ、PoW、など聞きなれない言葉が腐るほど出てきて、完全に頭がクラッシュすると思うから、より詳しく調べたい変態は自分でググって頂きたい。

一応、よく説明されていた記事をリンクで貼っておく。

gaiax-blockchain.com

 

今回の企画は、小学生にも分かるように説明することであるから、ここからが本題である。

 

ー子供用ー

 A君:「最近よく聞くビットコインってどんなコインなの?」

先生:「ビットコインは、インターネット上の仮想の通貨のことだよ!分かりやすい例えだと、君はドラクエをやったことあるかな?ドラクエの中でしか使えないお金でゴールドってお金があるよね。剣とか防具とか買えるやつ。あのゴールドが現実世界でも使えて、たとえばコンビニでゴールドを使ってお水を買えるようなイメージだね」

 

A君:「じゃあ、Suikaみたいなのと一緒?」

先生:「Suikaはあくまでも円をチャージして使うんだけど、ビットコインはドルやユーロみたいに、一度取引所で円をビットコインに交換しなくちゃいけないんだ。君はまだ海外旅行に言ったことないだろうから分からないかもしれないけど、たとえばハワイに行くときは、円をドルに変えないとハワイでは円は使えないんだ。それと同じで、ビットコインを使うには、インターネット上の取引所で円をビットコインに交換しないと使えないんだよ」

 

A君:「(ハワイくらい行ったことあるけど)なるほど、じゃあ円とはどう違うの?」

先生:「円ていうのは、日本銀行という日本の中央銀行で発行されていて、その日本銀行や銀行が取引を管理しているの。たとえば、A君の家は毎月給食費を学校の方に銀行口座を通じて振り込んでいるんだけど、その振り込みましたっていう明細は銀行で管理されているの。だから、ちゃんと学校の口座にはお金が入るし、A君の家の口座からは給食費分が引かれた値が残高として残るようになっているんだよ。だけどビットコインは、日本銀行みたいな発行元もいなければ、管理者もいないんだよ。その代わり、世界中のビットコインを使いたい人みんなで、管理していこうという考えのもと使われるのがビットコインなんだ」

 

A君:「どうやって管理してるの?」

先生:「たとえば、誰かが他の誰かにビットコインを送ったとしたら、その送ったという情報がインターネット上のビットコイン関係者の人たち一斉に通知されるんだ。ただし、その情報は複雑に暗号化されていて、その暗号が解けない限りはビットコインの送信は完了しないの。」

A君:「えー、面倒くさい」

先生:「暗号なんて面倒くさくて誰も解きたくはないんだけど、それだと一生送信が終わらないから、ビットコインを作った人は、一番最初に暗号を解いた人に、一定のビットコインを報酬としてあげることにしたの。」

A君:「なるほど、それならまだ暗号を解こうと思うね」

先生「そう。この行為のことを[マイニング]って言って、このマインニングをする人をマイナーとも呼ぶんだ。ビットコインを手に入れるには、取引所で円やドルを使って交換するか、マイニングをするか、すでに持ってる人からもらうかしか方法がないいんだ」

 

A君:「なんでそんなに面倒なシステムにしたの?」

先生:「この面倒なシステムがあるからこそ、ビットコインのセキュリティは守られているんだよ。たとえば、悪い人がこの取引データを改ざんして、ビットコインを全部自分のものにしようとすれば、さっき説明したマイナー全員のコンピューターをハッキングして、取引データを改ざんしなくちゃいけなくなる。マイナーは世界にいっぱいいて、まずそんなことはできないし、そんなことをできる技術があるなら、素直にマイニングしてビットコイン取引の暗号を解いて、報酬をもらったほうがいいよね、っていうシステムなんだ」

A君:「なるほど、悪い人でも悪いことをしたら割に合わないようになってるんだね」

先生:「おっ、さすがA君!理解が早いね。その通りで、難しい言葉で言えば、この世が性悪説だとしても、ちゃんとルールに則って動かないと、損をしちゃうような仕組みになっているんだ」

 

A君:「何となく仕組みは分かったけど、なんでそんなに面倒くさい通貨が、こんなに話題になっているの?普通に円やドルを銀行経由で使えばいいじゃん」

先生:「今は、ビットコインを使いたい人よりも、それを使って儲けたいって人がいっぱいいるから、話題になっている雰囲気だね。正直今の日本ではそこまでビットコインを通貨として使うメリットは感じられないと思う。 なんでかっていうと日本という国や円が安定しているから。でも自国が安定してない国だとどうかな?たとえば、国が全く安定してなくて、他国の通貨には交換ができないし、銀行に預けていても、その銀行がいつ潰れるか分からないような状況にA君がいたとしたら、どうかな?その国のお金を持っていても、いつ紙切れになるか分からないし、銀行に預けていても、いつ預金封鎖にあうか分からない。もしかしたらA君は絶望するかもしれない。でもそのお金をビットコインに変えておけば、自分のスマホのウォレットにしまっておけて、そのお金を持って、違う国にいくこともできる。ウォレットはインターネット上にあって、それを開けることができるのは自分だけだから、誰からも奪われることがない。なぜなら管理者がいないから。だからこの技術は、個人をとても強くする技術なんだ」

 

A君:「(なんかこいつ熱くなって気持ち悪いな)まあ、確かに万が一日本が潰れたとしても、自分の資産を守っておけるというのはメリットかもしれないね。他にメリットとかはないの?」

先生:「単純にビットコインを使う人が増えてくれば、さらにメリットは増えるよ。たとえば、A君にアメリカに住む友達ができたとして、その人に送金したいと思ったら、一度ドルに変えて、さらに高い手数料を払って送金することになる。でも相手がビットコインのウォレットを持っていれば、そのウォレットのアドレスにビットコインを送ればいいだけだから、手数料をかなり低く抑えることができる。(ただし、いまは価格が高騰しすぎているのと、取引の量が多すぎて、送金手数料がバカ高くなっている)」

A君:「なるほど。つまり、国の通貨に頼ることをしないで、価値を送ることができるんだね」

先生:「A君、その通りだよ(にこ)」

A君:「・・・・(きも)」

 

 

強引なところも多々あったが、ビットコインブロックチェーン)の仕組みは、こんなところだ。

 

 

 

ビットコインブロックチェーンの今後について

ここからは、多少専門的な話も少し。興味のある人だけ読んでほしい。

多分今現在の私が学んだ範囲で、ビットコイン(仮想通貨)を一言で説明してって言われたら、最後に出てきた「国の通貨に頼ることなく、インターネットを使って、価値を安全に送信できるシステム」と答えるかもしれない。(一言じゃない笑)

 

ただビットコインの抱える問題は多くて、送金手数料や送金速度の問題、PoWに変わるシステムをどうするか、今や通貨でなくてただの資産価値しかないような状況をどう脱却できるかなど、問題は山積みだ。

 

ただ、私はビットコインそのものというよりも、世界のみんなで管理して誰にも権力を集中させないで世界をよりよくしていこうとする、ブロックチェーンビットコインの持っている理念がとても好きで、最近はめっぽうこれらの技術ばっかりを追っている。イーサリアムのスマートコントラクトとか。

まあ今回も一過性のものかもしれないど笑

 

とりあえず、これからも仮想通貨、ブロックチェーンの情報は追っていくから定期的に、ゆるーく発信していきまーす。

 

最後に、最近一番熱くなった動画を一つ。

Newspicksからの転載だけど、ご勘弁笑

 


落合 陽一氏が語る 「さらば、ビットコイン」

 

この動画の34:50くらいからの話はかなり面白かった!

 

 

あ、あともう一つ!

仮想通貨系の詐欺にあった人、私の周りでもいっぱいいます!

仮想通貨を自分で取引所を介して買うのは、自己責任で好きにやってくれって感じだけど、「俺に預けてくれれば、倍にして返すよ」系の詐欺には絶対合わないように気をつけてください。

九州の私の母にまで、きてる話なので、全国に広まってます。

お気をつけください!